RUGBY RULEBOOK · 2026

笛の理由がわかると、
試合はもっと面白い。

反則の名前を覚えるより、まずは「どこで・誰が・何をしたか」。観戦中によく出会う12の反則を、再開方法と一緒にほどきます。

01

FOUL FINDER

場内アナウンスや実況で聞こえた反則名から、状況をすぐ確認できます。

赤=反則側紺=相手白=ボール➜ 動き × 反則地点
01ボールを前に落とした

ノックフォワード

ABA
手から相手陣方向へ

手や腕に当たったボールが相手側のデッドボールライン方向へ進み、地面または他の選手に触れる反則。

観戦ポイント『前』は選手の向きではなく、相手のインゴール方向。後ろへ落ちればノックフォワードではありません。
RESTARTスクラム
02前へパスした

スローフォワード

ABA
手から前へパス

ボールを相手側のデッドボールライン方向へ投げたとき。走る勢いでボールが地面に対して前へ進んでも、手から後方へ出ていれば反則ではありません。

観戦ポイントレフェリーはボールの軌道より、パスした手の動きを重視します。
RESTARTスクラム
03味方より前でプレーした

オフサイド

ABA
基準線より前で参加

ボールを持つ、または最後にプレーした味方より前にいる選手は、原則としてプレーに参加できません。ラックやモールでは最後尾の足が基準線です。

観戦ポイント前にいるだけでは即反則ではなく、ボールへ近づく・相手を妨げるなど、プレーへ関与すると笛になりやすい。
RESTARTペナルティ
04倒れた後に離さない

ノット・リリース/ロールアウェイ

ABA
倒れたらボールを離す

タックラーは相手を離してその場から退き、倒された選手はボールをすぐ離す・パスする・置く必要があります。

観戦ポイント密集で腕を回すレフェリーの仕草が見えたら『どいていない』の合図です。
RESTARTペナルティ
05ラックへ横から入った

サイドエントリー

ABA
横ではなくゲートから

タックルやラックには、自陣側から相手ゴール方向へ入ります。横から相手を押しのけるのは反則です。

観戦ポイント密集の最後尾を結ぶ『ゲート』から入っているかを見ると理解しやすくなります。
RESTARTペナルティ
06できたラックで手を使った

ハンド・イン・ザ・ラック

ABA
ラック成立後は手を使わない

ラック成立後は原則として手でボールを扱えません。成立前からボールをつかみ、立ったまま競っている選手は例外です。

観戦ポイント相手より先に低く入り、両足で体重を支えている『ジャッカル』は合法になり得ます。
RESTARTペナルティ
07ボールを持たない相手を妨害

オブストラクション

ABA
味方が進路をふさぐ

ボール保持者の前を味方が走って壁になったり、ボールを持たない相手のタックルを意図的に妨げたりする反則。

観戦ポイントサインプレーで味方同士が交差した直後に笛が鳴ったら、この可能性があります。
RESTARTペナルティ
08頭部への危険な接触

ハイタックル/危険なタックル

ABA
肩より上への接触

頭や首への接触、腕を使わないショルダーチャージ、空中の選手を危険に倒す行為など。危険度と軽減要素でカードが判断されます。

観戦ポイント接触位置、速度、コントロール、相手の急な姿勢変化を映像で確認するため、TMO判定が長くなることがあります。
RESTARTペナルティ+カードの可能性
09パスを意図的にはたき落とした

故意のノックフォワード

ABA
捕らずに片手ではたく

ボールを捕る現実的な試みがなく、手や腕で前へはたいたと判断された反則。得点機会を不当に止めると制裁が重くなります。

観戦ポイント片手で触っただけで自動的に反則ではなく、捕球できる位置・動きだったかも見られます。
RESTARTペナルティ+カードの可能性
10崩す・内側へ押す・バインドを外す

スクラムの反則

ABA
真っすぐ、肩より腰を低く

故意に崩す、正しく組まない、相手を真っすぐ押さない行為は危険なため厳しく管理されます。軽い手順違反はフリーキックになる場合があります。

観戦ポイントどちらが原因か分かりにくい反則の代表格。レフェリーは足元、肩の高さ、押す角度を見ています。
RESTARTペナルティ/フリーキック
11モールを倒す・横から加わる

モールのコラプシング/違法参加

ABA
最後尾から結合する

モールを故意に崩したり、最後尾以外から加わったり、相手を引きずり出したりする行為。参加中は全腕で正しく結合します。

観戦ポイント2026年6月の運用指針では、ボールより先へ出て引っ張る位置になった選手はモールから離れることが求められています。
RESTARTペナルティ
12同じ反則を続ける・判定に抗議

反則の繰り返し/異議

ABA
警告後も繰り返す

チームとして同じ反則を重ねる、個人が繰り返す、レフェリーへ強く異議を唱える行為は、警告の後にイエローカードへ進むことがあります。

観戦ポイントキャプテンへの正式な警告が出た後は、次の同種反則でカードが出やすくなります。
RESTARTペナルティ+カードの可能性
02

AFTER THE WHISTLE

笛の後の再開方法を見れば、反則の重さがつかめます。

01

スクラム

軽い技術的な反則

相手ボールで8人対8人の押し合いから再開

02

フリーキック

手順・時間などの反則

直接ペナルティゴールは狙えない。タップ、キック、スクラムを選択

03

ペナルティ

競技へ大きく影響する反則

タップ、タッチキック、スクラム、ペナルティゴールなどを選択

04

カード

危険・故意・反則の繰り返し

イエローは一時退出。レッドはその選手が退場。大会規定も適用

ADVANTAGE

反則されなかった側がそのまま有利にプレーできるとき、レフェリーはすぐ笛を吹かず試合を続けます。有利にならなければ反則地点へ戻ります。

03

迷ったら、この3点

  1. ボールより前でプレーしていないか
  2. 倒れた選手とボールをすぐ離したか
  3. 立ったまま、自陣側から安全に参加したか

本ページは男子15人制の観戦入門です。最終判定はレフェリーが行い、大会別の試験ルールや運用が加わる場合があります。